ヨーロッパで傷跡やシミ、シワのケアによく使われるローザモスカータオイル(ローズヒップオイル)について書いています。この記事を読むと、ローザモスカータオイルの効果や使い方、デメリット、質の良いオイルの選び方がわかります。
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ローザモスカータオイルとは?
ローザモスカータとは、主にチリ中南部の高原地帯で自生する野生のバラの種類。野生のRosa Moschata種、Rosa Canina種、Rosa Rubiginosa種、Rosa Eglanteria種の総称でスペイン語でRosa Mosquetaと呼ばれている。ローザモスカータとは、ローザモスカータの果実(種子=ローズヒップ)から抽出されたオイルで、植物性のオメガ3などの不可欠な脂肪酸が豊富に含んでおり、コスメティックス、薬用、栄養補助食品として幅広く使用されている。
ローザモスカータオイルの効果
ローザモスカータオイルの栄養素
- リノール酸(45%)、αリノレン酸(約35%)、オレイン酸(約15%)などの不飽和脂肪酸を豊富に含む。これらは細胞膜の再生や皮膚の栄養、弾力性、抗炎症作用に関わる。
- 抗酸化物質(ビタミンA、ビタミンC、E、リコピン、カロテノイド)。肌細胞を酸化から保護、再生を促進する。
- オールトランスレチノイン酸(=トレチノイン。ビタミンAの誘導体)。皮膚細胞のターンオーバーを刺激することで、表皮細胞に対する再生作用を持つ。
コスメによく配合されている美白成分レチノールは、トランスレチノイン酸を人工的に合成したもの。海外では、レチノイン酸はニキビ、シワ、シミの治療医薬品として認可されている。レチノイン酸のすごい効果については、こちらのクリニックのサイトがとてもわかりやすい!
これらの栄養素を高い割合、かつバランス良く含むローザモスカータオイル。
ローザモスカータオイルの効果
日本ではまだ認知度は低いが、特にヨーロッパでは、以下のような効果があるオイルとして名が高い。
- 乾燥や加齢によるダメージ肌の再生を促進する
- 妊娠線、傷跡、日焼け、シミ、にきびの跡などを目立ちにくくする、予防する
私自身が実際に使って感じた効果は、この通り。
- 色ムラが均一になり、トーンアップ
- 妊娠中にできたお腹の皮膚のシミのようなもの(一部色が濃くなった)が、数週間塗り続けるうちに色の濃い部分が自然と剥がれ落ち、色が薄くなった
- 特に顔に塗った時、皮膚がふっくらし弾力性がアップする
- 肌の潤い感を保つ
私がこのオイルを使うようになったのは、ローザモスカータオイル配合のハンドクリームを使ったのがきっかけ。
そのハンドクリームを使っていると、手の甲の皮膚の色が均一になり、小さな傷跡やシミが目立ちにくくなったことに気づいてびっくり。それからローザモスカータオイルの効能について調べて納得!
ローザモスカータオイルの使い方
日常のお手入れに➕α
- 化粧水前のブースターとして、2、3滴
- 美容液として普段のお手入れの最後に2、3滴
- 頭皮や髪の毛、乾燥の気になる部分、日焼けした部分、シミや傷跡に数滴ぬりこむ。
全身はもちろん、皮膚の薄くてデリケートな目の周りなのも使えるのが、このオイルのいいところ。
ローザモスカータオイルに光毒性ってあるの?
ローザモスカータオイルの口コミを読んでいると、光毒性(紫外線にあたることで炎症を起こす)があるから夜にしか使えない、という感想が目についたが、ローザモスカータオイルに光毒性があるという研究報告は今まで見当たらず。実際のところ、イタリアやフランスの商品の口コミを読むと、夜だけでなく、朝メイク前にも使うという人が多い。
私も毎朝、数滴を美容液がわりに塗ってからメイク。問題はなく、むしろ肌の潤い感が続いて気に入っている。さすがに、このオイルを顔に数滴どころかベッタリ塗って、日焼け止めも塗らずにビーチに行く、という極端なことをしたことはないし、体質は人それぞれだから絶対とは言えないが、私自身は安心して朝も使っている。心配な人は、まず腕などの部位でテストすることをおすすめ。
ローザモスカータオイルのデメリット
独特の香り
「青臭い」とも表現できる、独特の香りが気になる人も。未精製の方が香りが強く、精製されたものは香りが少ない。製品により香りも異なるが、酸化すると独特の香りが強くなる。
その名前からバラの花の香りをイメージする人もいるが、種子の香りと花弁から精製されたオイルの香りは全く別。いい香りが欲しい場合は、別のオイルなどを混ぜて使うと良い。
酸化のしやすさ
非常に酸化が早いため、保管場所に気を配る必要がある。少量のものを買い、酸化する前に使い切るのがコツ。特に未精製のものの場合は、冷蔵庫保管がおすすめ。
質の良いオイルの選び方
- 100%ローザモスカータオイルのものを選ぶ。他のオイルとブレンドされた有名メーカーのオイルも使ったことがあるが、ローザモスカータ自体の効果はあまり感じられなかった。潤いは感じられ、マッサージ用には良かった。
- 肌のデリケートな部分につけるものだからこそ、農薬などの心配がないオーガニック製品を選ぶ。
- 酸化を避けるため暗い色のパッケージ入りのもの。量を調節しやすいスポイトタイプがおすすめ。
- コールドプレスのもの
- 天然の美容成分を余すことなく実感したい人や、一部の気になる部分に集中的に使いたい人は未精製のものを、酸化をあまり気にせず、香りもマイルドで使いやすいものを使いたい人、敏感肌の人は精製されたものを使うなど、自分の目的や体質に合わせて選ぶ。
私自身は、アレルギーや酸化の心配が少ない、精製されたオイルを今は使っている。香りは全く気にならない。40ml〜50mlのものを購入し、棚の中で常温保管。なるべく早く使い切るようにしている。
おすすめの商品
未精製ものなら、こちら。
価格:715円 |
日本でローズヒップオイルを探す時、気になるのはどの種類のバラからとれたオイルかという点。「ローズヒップ(=バラの種子)オイル」と書いてあるだけで、明記されていないことが多い。この製品は「学名Rosa Mosqueta」(ローザモスカータ)と書かれており、安心。
オーガニック、コールドプレスで、10ml、50ml、200mlとサイズも豊富。未精製のものなら10mlから試せると安心。
精製されたものならこちら。
価格:2090円 |
同じメーカーの精製されたオイル。精製されたものだったら50mlくらいでちょうど良さそう。
海外メーカーだと、どの種類のローズヒップを使用しているかまでほぼ明記されており、かつオーガニックの良質なものが選びやすい。ただ、日本だと海外メーカーの品はどうして値段が上がってしまう。
上記二つのオイルは、どちらも「マンデームーン」という会社のもの。
高品質の原材料を世界中から直接仕入れている、日本のメーカー。高品質でコスパも良く、安心して使える。
アトピー/敏感肌が選ぶ自然派コスメvol.1ラッシュ編はこちら
コスメの話が続いたので、次は家の中のアレルギー対策について。
私はハウスダストは敏感じゃないけれど、家族が敏感なため、掃除には気をつけてます。毎日綺麗にしておくのに越したことはないけれど、ここぞというときにピンポイントでできる対策があると安心!
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